長野県伊那市にある「高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)」は、青森県の弘前公園、奈良県の吉野山と並び、「日本三大桜の名所」の一つに数えられる聖地です。
ここでしか見ることができない固有種「タカトオコヒガンザクラ」が織りなす景色は、「天下第一の桜」と称えられ、春には全国から数十万人もの人々がその美しさを求めて集まります。
2026年の春、高遠城址公園で最高の花見体験をするために、屋台の最新グルメ情報から、幻想的なライトアップの時間、そして避けては通れない混雑対策まで解説します。
2026年「天下第一の桜」高遠城址公園桜まつりの概要
タカトオコヒガンザクラとは?(ここでしか見られない固有種の魅力)
高遠城址公園に咲く約1,500本の桜は、すべて「タカトオコヒガンザクラ」という種類です。
一般的なソメイヨシノに比べて花が小ぶりで、色がやや濃いピンク色をしているのが特徴です。
その密度の高さは圧倒的で、満開時には公園全体がピンク色の雲に包まれたような景観になります。
明治時代、荒廃していた高遠城址を惜しんだ旧藩士たちが桜を植え始めたのが始まりとされており、100年以上の樹齢を誇る古木も多く、歴史の重みを感じさせる力強い咲きっぷりが人々を魅了します。
2026年の開花予想と満開の見頃時期
高遠の桜は、標高約800メートルの高地に位置するため、東京都心よりも1週間から10日ほど遅れて開花します。
2026年の予想では:
- 開花予想:4月2日頃
- 満開の見頃:4月8日 〜 4月13日頃
近年の温暖化の影響で早まる可能性もありますが、2026年は平年通りのスケジュールが期待されています。
特に4月の第2週末は、県内外から最も多くの観光客が訪れるピークとなるでしょう。
桜まつり開催期間と入園料・営業時間
- 開催期間:2026年3月下旬 〜 4月中旬(桜の散り終わりまで)
- 開園時間:通常 8:00 〜 17:00(最盛期は 6:00 〜 21:00まで延長)
- 入園料:大人(高校生以上)600円 / 子供(小・中学生)300円
【屋台情報】高遠城址公園で楽しむご当地グルメと出店エリア
高遠の桜まつりは、食の楽しみも格別です。
園内および公園周辺には多くの屋台や特産品販売所が並び、信州ならではの味を堪能できます。
屋台・露店が出る場所はどこ?
屋台が最も集中するのは、「公園北門」から「グランド(多目的広場)」周辺にかけてのエリアです。
ここでは、お祭り定番の屋台から、地元伊那市の飲食店が出店するブースまで幅広く楽しめます。
また、公園下にある駐車場から公園へ向かう坂道沿いにも、特産品を扱うお店が並びます。
絶対に食べたい!信州伊那のご当地グルメ
1. 伊那ローメン:伊那市民のソウルフードです。蒸した太い麺にマトン(または豚肉)とキャベツを加え、独特のスープやソースで味付けしたものです。屋台のローメンは食べ歩きしやすいサイズで販売されており、独特の香ばしさがクセになります。
2. おやき:信州名物の定番。野沢菜、あんこ、ナス、カボチャなど、地元の野菜がたっぷり詰まったおやきは、小腹が空いた時に最適です。
3. 高遠そば:辛口の焼き味噌と大根おろし、ネギのつゆで食べるのが高遠流。公園周辺の店舗や、期間中に設けられる特設会場で味わうことができます。
お花見限定スイーツ
- 高遠さくら餅:高遠の桜をイメージした、ピンク色のお餅。桜の葉の塩漬けがアクセントになっており、お土産としても一番人気です。
- さくらソフトクリーム:桜の香りがふんわり漂うソフトクリーム。満開の桜の下で食べるソフトは写真映えも抜群です。
屋台の営業時間:夜は何時まで?
屋台の営業時間は、基本的にライトアップの終了時間(21:00)まで続きます。
ただし、人気のメニューは夕方には売り切れてしまうこともあるため、食べたいものがある場合は早めの確保が賢明です。
【ライトアップ】幻想的な「夜桜」の点灯時間と見どころ
日が落ちると、高遠城址公園は昼間の賑やかさとは一変、幽玄な世界へと姿を変えます。
2026年ライトアップの実施時間と期間
- 点灯期間:桜の咲き始め 〜 散り終わりまで
- 点灯時間:日没(18:00頃) 〜 21:00
桜雲橋(おううんきょう)と水面に映る逆さ桜
ライトアップの目玉は、公園のシンボルである「桜雲橋」周辺です。
橋を覆い尽くすように咲く桜がライトに照らされ、その姿が下の堀に溜まった水面に映り込む「逆さ桜」は、息を呑むほどの美しさです。
光と影が織りなすコントラストは、まさに「天下第一」の名に恥じない絶景です。
2026年の特別演出
近年、高遠ではカラーLEDを使った演出や、夜空に投射するサーチライトなどの演出も行われています。
2026年は、歴史ある石垣と桜をより立体的に見せるプロジェクションライティングなども期待されており、静かな夜の城址に現代的な光の彩りが加わります。
【フォトスポット】写真映え間違いなし!高遠城址公園の撮影ポイント
中央アルプスと桜の共演
公園内の西側からは、雪を頂いた中央アルプスを背景に、ピンク色の桜を撮影できるスポットがあります。
青い空、白い山脈、ピンクの桜という三拍子が揃うのは、信州の春ならではの贅沢です。
桜の密度が日本一?空を覆い尽くす桜のトンネル
公園内を歩くと、どこを向いても桜が視界を埋め尽くします。
特に本丸付近では、四方八方から桜の枝が重なり合い、文字通り「空が見えない」ほどの桜のトンネルを体験できます。
広角レンズを使って見上げるように撮るのがおすすめです。
夜桜撮影のコツ
ライトアップ撮影では、三脚の使用が一部制限されるエリア(桜雲橋の上など)があるため注意が必要です。
手持ち撮影の場合は、ISO感度を少し上げつつ、桜のピンク色が綺麗に出るようにホワイトバランスを調整すると良いでしょう。
【アクセス・駐車場】大渋滞を回避するための移動ガイド
高遠城址公園の桜まつりは、日本有数の「渋滞スポット」としても知られています。
無計画に向かうと、駐車場に入るだけで数時間かかることもあります。
車でのアクセス:激しい渋滞を避ける「早朝到着」のススメ
最寄りのインターチェンジは中央自動車道の「伊那IC」または「諏訪IC」です。
週末に訪れる場合、午前9時には周辺道路が完全に麻痺します。おすすめは「朝6時〜7時」までの到着です。
この時間なら、公園に最も近い駐車場にスムーズに停められる確率が高く、朝露に濡れる美しい桜を独占できます。
駐車場の場所と料金
周辺には約4,000台分の駐車場が用意されています。
- 料金:普通車 1,000円前後(場所により異なる)
- シャトルバス:遠方の臨時駐車場からは、公園近くまでシャトルバスが運行されます。
公共交通機関(JR・バス)での行き方
JR飯田線「伊那市駅」または「伊那北駅」から、臨時バス(高遠駅行き)が運行されます。
2026年も、JR東海が運行する「ナイスホリデー木曽路」などの臨時列車に合わせたアクセスが強化される予定です。
高遠城址公園を訪れる際の注意点と準備
信州の春は寒い!夜桜観賞に必須の防寒対策
高遠は標高が高いため、昼間は暖かくても日没後は急激に気温が下がります。
4月上旬の夜は、気温が5度以下になることも珍しくありません。
・必須アイテム:厚手のダウンジャケット、カイロ、マフラー。
夜桜を見るなら「冬の服装」で行くのが正解です。
混雑状況の確認方法
伊那市の公式サイトや、高遠城址公園のライブカメラを事前にチェックしましょう。
SNS(XやInstagram)で「高遠城址公園」と検索し、リアルタイムの開花状況や駐車場の空き情報を確認するのも非常に有効です。
ペット同伴やレジャーシートのルール
- ペット:ゲージに入れるか、抱きかかえる等のルールがあります(年により変更があるため事前確認を)。
- 場所取り:園内でのレジャーシートを広げての宴会は、場所が限られているか制限されている場合があります。基本的には「歩きながら観賞する」スタイルが主流です。
まとめ
2026年の高遠城址公園桜まつりは、日本の春を象徴する最高の景色を私たちに見せてくれるでしょう。
唯一無二の「タカトオコヒガンザクラ」の鮮やかなピンク色、夜空に浮かび上がる幻想的な「桜雲橋」、そして信州の美味しい空気と屋台グルメ。
これらが一つになる瞬間は、まさに一生の思い出になります。
大混雑が予想されますが、「早朝に到着する」「しっかりとした防寒対策をする」という2点を守れば、その苦労を遥かに上回る感動が待っています。
2026年、天下第一の桜の下で、心震える春のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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